過去の掲載分
下記の通り、公開授業を行います。お忙しいとは思いますがご参加いただきたくご案内申し上げます。申し込みは、中高とも別紙(添付)を使わず、直接当会にメールしていただいてもかまいません。よろしくお願いします。
(校種・教科関係なくご参観いただけます)
①都立東久留米総合高校(定時制) 水野雄人 先生
・9月24日(火)16時~19時10分
・1年次「公共」 主題「生徒と考える教員の働き方改革~NIEの視点を活用して~」
②千代田区立九段中等教育学校 黄俐嘉 先生
・9月25日(水)11時~13時10分
・3年「英語」 主題「学習内容に絡めた新聞記事の活用と企業連携による学び」
~チョコレートが持つ社会的背景を理解する英語科の授業~
今年は記者講演と当会主催のセミナーとしては初の試みとなる生徒発表の二部構成。会場約60名、オンラインでも約20名の方が参加してくださいました。当日の様子は8月23日(金)の毎日新聞朝刊(都内版)に掲載されています。
①記者講演(毎日新聞社 編集編成局 社会部記者 黒川晋史氏)
(テーマ)「若い世代に戦争の体験や記憶をいかに継承したらよいか」
「バリオリンピックを取材して」
毎日新聞は昨年8月、高校生約2300人へのアンケートの結果を受けて、読者の「読みたい」に応えることに主眼を置いた「みんなと知る戦争」という題の記事(全5回)を掲載しました。黒川記者は、掲載後に高校生たちが寄せた感想文で、戦争を「自分ごと」として受け止める意見が目立った点に言及され、アンケートの手法を導入したことで手応えのある連載にできたと話されました。
また、パリオリンピックの取材から帰国されたばかりで、現地の様子などについてもお話ししていただきました。
当日のスライド(一部)
②生徒発表(新渡戸文化高等学校 卒業生 トー横居場所プロジェクト メンバー)
(テーマ)「トー横キッズが自律→自立できる社会を目指して」
「新聞から考える、未来の教育!」
新渡戸文化高校卒業生(本年3月卒業)の宇佐美あやさん、高橋ほのみさん、保科宇里さん、大沢結穂さん(当日は欠席)が去年行った「国語表現」での研究成果を発表してくださいました。
通称「トー横キッズ」ついて、在京6紙の報道の仕方の違いや、問題が顕在化した当初は事件報道のみだったのが、時間が経過するにつれ次第に支援団体の視点や都の対策が報じられるようになったことなど、新聞報道についてこまかく分析された結果を報告。その上で、トー横キッズの新たな居場所として、歌舞伎町に悩みを共有できる「占いの館」設立を提案されました。新聞を活用し課題をみつけ当事者意識を持って研究した発表でした。また、オンライン参加された方からも意見をもとめ「未来の教育」についても考えました。
当日のスライド(一部)
アンケート結果

7月は各部会で先生方に実践報告をしていただいたのちに、日本新聞協会NIE担当主管の篠原菜子様が参加された下記の二つの世界大会の様子などについて報告していただきました。
・国際新聞編集者協会(IPI)世界大会(5月22日~24日 サラエボ)
・世界ニュースメディア大会(5月27~29日 コペンハーゲン)
(篠原様の報告の様子は高校部会のあとに掲載してあります)。
①小学校部会(4日)
板橋区立成増ヶ丘小学校の実践(副校長 羽賀絹恵先生)
「新聞紙を切って貼ってお絵かき」というタイトルで1年生の図工での実践の様子について報告していただきました。「新聞に親しむ活動」、「はさみの使い方を学んで゛切る゛活動」「切り取った色を「色の仲間ごと」の部屋に集める活動」など新聞紙を活用した実践で、どこの学校でも無理なくすぐに実践できる事例を紹介していただきました。
品川区立城南小学校の実践(山岸幸枝先生)
「新聞を作ろう!」というタイトルで4年生国語科で行われた新聞社の出前授業の様子について報告していただきました。
②中学校部会(9日)
町田市立真光寺中学校の実践(国語 山田慎一先生)
普段の授業での新聞活用について報告していただきました。特に次の3点を意識され活用されているとのことで、これからは三角ロジックを使った意見形成にも取り組まれていくとのことでした。
①生徒の語彙を増やす
②世の中のことを自分のこととしてとらえる
③新聞発表は、アウトプットより、インプット重視。世の中の様々な出来事に関心をもってほしい。
③高校部会(12日)
今回の高校部会は篠原様の報告をもとに研修を深めました。
国際新聞編集者協会(IPI)世界大会(5月22日~24日 サラエボ)
今回、本大会が開かれた会場のホテルは、ボスニア内戦(1992~1995)のときに国際報道陣の拠点となった場所であり、そこでパレスチナ自治区ガザの報道をめぐって多岐にわたる議論がなされたとのこと。特に今回の紛争ではすでに多くのジャーナリストが命を落としており、いかにしてジャーナリストを保護するかが大きな課題になったそうです。
世界ニュースメディア大会(5月27~29日 コペンハーゲン)
この大会には78か国・地域から約千人の人が参集し、「人工知能(AI)の時代にニュースメディアの未来を形づくる」を主題に講演等おこなわれたとのこと。この大会では日本でも報道された「自由のための金ペン賞」の発表があり、今年は中米ニカラグアのオルテガ政権に弾圧されながら、報道を続けたジャーナリストのカルロス・フェルナント・チャモロ氏に贈呈されました。
※当日のスライド(街の様子なども紹介していただきました)
スライド1 国際新聞編集者協会(IPI)世界大会
スライド2 世界ニュースメディア大会(近日掲載予定)
(参考)6月3日付 日本経済新聞6面「サラエボで平和を考える」にも国際新聞編集者協会(IPI)世界大会の様子が紹介されています。

研修会の様子
本年度も下記の通り夏の「NIEセミナー」を開催いたします。今年は「記者講演」と「生徒による研究発表」を予定しています。是非、ご参加いただきたくご案内申し上げます。
日時:8月19日(月)14:00~17:00
内容:
1. 記者講演(毎日新聞社編集編成局 社会部記者 黒川晋史氏)
①若い世代に戦争の体験や記憶をいかに継承したらよいか
②パリオリンピックを取材して
2. 生徒による発表
(新渡戸文化高等学校卒業生 ト-横居場所プロジェクトメンバー)
①NIE研究発表「ト-横キッズが自律→自立できる社会を目指して」
(2023年度日本NIE学会「NIE生徒研究発表大会」優秀研究賞受賞)
②新聞から考える、未来の教育!(会場とのディスカション)
6月11日(火)に今年度最初の中学校部会、そして14日には同じく高校部会が開かれました。
①中学校部会
自己紹介を兼ねながら、各学校での実践の様子について紹介していただきました。
(当日、紹介していただいた事例の一部)
・新聞日直制度・・・新聞日直が、その日の気になった記事を紹介。一部の学年だけでなく、全校で取り組んでいる。
・生徒や教員が通るところに新聞コーナーをつくり、生徒だけでなく教員にも新聞に触れてもらうようにしている。
・定期考査に時事問題などを出題。
・教員のおすすめ記事の紹介。
・「いっしょに読もう 新聞コンクール」に初めてチャレンジ。
・新聞を活用してSDGSの学習。
・外国籍の生徒への工夫(新聞を活用して日本語学習) などなど。
②高校部会
中学校部会同様、「細く長く続けるための座談会」という主題のもと、自己紹介をかねながら実践予定や過去の実践について参加者から報告してもらいました。そのあと多くの学校で「探究」の授業に苦労しているとのことで、各学校でどのように行われているのか簡単に紹介しあいました。
当日配付されたレジュメ ⇒ 高校部会6月例会」
今後の予定 ⇒ 月例会の報告予定
※ 現在、日本NIE学会では高校生探究活動発表企画(「NIE 生徒研究発表会」)に参加してくださる学校を募集中です。
詳しくは、日本NIE学会のホームページをご覧ください。
6月6日(木)に今年度最初の小学校部会が開かれ、自己紹介を兼ねながら本日の新聞を使い各自ミニプレゼン(授業で使えそうな記事や気になった記事の紹介など)を行いました。その後、3校の先生に実践報告をしていただきました。
①板橋区立成増ヶ丘小学校
NIE活動「はじめの一歩」
「無理しない」で誰でもできる実践事例を紹介していただきました。
②江東区立東雲小学校(白井史朗先生)
新聞購入の紹介や「知る水俣病」(朝日新聞)の記事を活用した事例を紹介していただきました。
③品川区立城南小学校(山岸幸枝先生)
誰でもすぐに取り組める実践事例を紹介していただきました。「新聞に親しんで、興味をもったものを紹介しあう事例」などは、どこの学校でもすぐに無理なく実践できる事例だと思います。

研修会の様子
お陰様で講演、ワークショップとも好評のうちに終えることができました。
講師を始め、ご参加の方々に心よりお礼申し上げます。
当日のアンケートをまとめたものを公開いたします。
今後も、各校種ごとの月例部会、8月19日(月)に夏のNIEセミナーを企画しております。
皆様のご参加をお待ちしております。